今ではフランスのシンボルになっているエッフェル塔。
実はこのエッフェル塔には今の姿からは想像できない驚くような歴史があるんです。
名前の由来
「エッフェル塔」
この名前は当時この塔の建設を受託した
に由来しています。
しかし、実際に設計をしたのはエッフェル社の社員の2人です。
構造の担当はモーリス・ケクラン
会社の代表であり、この建設の指揮をとった社長の名前をとり「エッフェル塔」となりました。
建てられた理由
1889年に開催されるパリ万博博覧会のためにエッフェル塔は建てられました。
フランス革命100周年を記念して開催される万博でしたが、これを記念するためのシンボルがなく、数多くの設計案から選ばれたのがエッフェル塔でした。
当時では考えられなかった、
鉄でできた大きな塔
この鉄が19世紀を象徴するとし、街は石造りの建物ばかりでありながらも、この革新的な案が採用されることになりました。
建設に大反対!?
実は当時、エッフェル塔(鉄でできた塔)がパリの景観に害するとして大反対されていて、
特に画家や作家などの芸術家は反対の署名運動を行なっていたほどでした。
この大反対を押し切って、エッフェル塔を完成させたという歴史があったんです。
塔が完成されてからも、反対派の意見は簡単に静まりませんでした。
作家であるギ・ド・モーパッサンはエッフェル塔のレストランによく通い、
と言葉を残したと言われています。
今では大勢の人がエッフェル塔を一目見ようと訪れるのに驚きですよね。
解体の危機
実はエッフェル塔は完成の20年後(1909年)に解体される予定でした。
この解体を止めたのがフランス軍の通信を担当したジェネラル・ギュスターヴ・フェリエでした。
彼はこのように提案したそうです。
最高技術の建築物
正直今私たちがエッフェル塔を見ても、昔の人と比べたら衝撃は少ないかと思います。
しかし、エッフェル塔は当時の最高技術で建てられたんです。
その当時の世界最高の建造物は1884年に建設された高さ161mあるアメリカのワシントン記念塔でした。
それと比べてエッフェル塔は高さ324m!その違いは約160m!
なんと完成後約40年、1930年までは世界最高の建造物でした。
そしてわずか2年2ヶ月というスピードで建てられました。
エッフェル塔の歴史、いかがでしたか?
今までに見たことある人は次回見に行った時には違ったエッフェル塔の姿が見えてくるかもしれませんね。
これから訪れる方は是非この歴史を感じながらエッフェル塔を眺めてみてください。
コメント